デジタルアンプとデジタルスピーカ 3

サウンドコラム 音とオーディオの四方山 vol.45
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音とオーディオの四方山

パワーアンプと伝送

デジタルアンプとデジタルスピーカ 3 / デジタルアンプの特徴 2
45

このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64(2002年8/15〜2004年11/18)に音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。

デジタルアンプの特徴2 パワーアンプと伝送

前回はディジタルアンプの特徴としてアナログのアンプより構成がシンプルなことについてでした。

  【デジタル・アンプ】
      ┏━━━┓  ┏━━━━━━━━━┓
    ─→┃DSP┃─→┃ アンプ(D/A)┃─→ スピーカ
      ┗━━━┛  ┗━━━━━━━━━┛
  【アナログ・アンプ】
      ┏━━━┓  ┏━━━┓ ┏━━━┓
    ─→┃DSP┃─→┃D/A┃→┃アンプ┃─→ スピーカ
      ┗━━━┛  ┗━━━┛ ┗━━━┛

信号処理 - デジタル回路 image

最終的に入力信号がアナログ信号で増幅されて出力されるのですから必ず、アナログ信号が増幅されるパワー出力部が存在しているはずでパワー出力のみを考えれば、アナログ方式の方がシンプルであるはずだと直感的に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在のAVセンターは、サラウンドなどのDSP処理を伴いますから、内部ではディジタル信号に変換される部分を伴います。

デジタルアンプの回路構成

デジタルアンプの場合には、内部のデジタル信号をパワー増幅部で直接アナログに変換されるアンプ自体がD/A変換器の役割を兼ねるのに対してアナログ・アンプの場合にはD/A変換部でアナログ信号に変換したものをアンプで増幅するという点でデジタルアンプの構成がシンプルであるといえます。

これはパワーアンプが独立している機器構成の場合には、事情が異なります。

アナログ信号伝送(配線)を使ってパワー増幅だけを行うのであれば、アナログ・アンプはそのまま増幅できますが、デジタル・アンプの場合には、わざわざデジタル信号に変換しなければ増幅部で扱うことができません。

  【デジタル・アンプ】┏━━━┯━━━┓
     アナログ ─→┃A/D|アンプ┃─→ スピーカ
            ┗━━━┷━━━┛
  【アナログ・アンプ】┏━━━━━━━┓
     アナログ ─→┃パワー・アンプ┃─→ スピーカ
            ┗━━━━━━━┛

パワーアンプ

設備などで利用されているアンプは一般に単体のパワーアンプが用いられます。 商用設備などでは色々な放送エリアごとにミックスされた音声信号をパワーアンプで増幅してスピーカまで伝送されます。

          ┏━━━┓ アナログ
  エリア1 ─┬→┃アンプ┃──────→ エリア1
 (アナログ) | ┗━━━┛        スピーカ1
        | ┏━━━┓
        └→┃アンプ┃──────→ エリア1
          ┗━━━┛        スピーカ2
          ┏━━━┓
  エリア2 ─┬→┃アンプ┃──────→ エリア2
 (アナログ) | ┗━━━┛  配線    スピーカ1
            :
            ・

アンプと伝送経路

伝送経路(スピーカ配線と入力配線)がアナログである場合には、デジタルを直接アナログにするというデジタルアンプの特性は生かせません。 入力信号がデジタルであればパワーアンプをデジタルにする利点が生じます。

従って、商用施設などの設備でデジタルアンプが採用される時には、デジタル信号入力される構成にするのが良いといえます。

          ┏━━━┓ アナログ
  入力信号 ─┬→┃アンプ┃──────→ 放送エリア
 (デジタル) | ┗━━━┛        スピーカ
        | ┏━━━┓
        └→┃アンプ┃──────→ 放送エリア
          ┗━━━┛        スピーカ

配線とデジタルスピーカー

スピーカ配線はアンプの出力から電力線を長距離をスピーカごとに配線しています。 スピーカとデジタルアンプを一体にしたデジタルスピーカにすると、入力信号をそのままスピーカまで配線することができるようになります。

光ファイバー image

アナログであってもアクティブスピーカーにすればプリ信号のまま伝送することは可能ですが、ノイズ耐性を考えれば現実的ではありません。 デジタルであれば、伝送ノイズに強く、光ファイバーを使うこともできるため音質的にも配線も有利になります。

これはコンシューマのAVでも言えるのですが、家庭の場合には距離も短く、むしろ、スピーカ配線自体を無線にするなどした場合にデジタルスピーカの存在意義が生まれます。

しかしながら、スピーカごとに電源を確保することになるため、1概にどの構成が優れているとは断言はできません。 少しデジタルアンプの特徴から機器構成に話が飛びました。再びアンプの特徴に戻ります。

サウンドコラム 音響とオーディオの四方山

音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記

「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。

サウンドコラム 音とオーディオの四方山

サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.41〜50

50コーデックキラー
音声圧縮エンコードとノイズ
49自衛隊の大砲を使ったコンサート
チャイコフスキー序曲「1812年」
48デジタルアンプとデジタルスピーカ 6
デジタルスピーカの特徴 2
47デジタルアンプとデジタルスピーカ 5
デジタルスピーカの特徴 1
46デジタルアンプとデジタルスピーカ 4
特徴 3 - 効率、発熱、クロスオーバー
45デジタルアンプとデジタルスピーカ 3
特徴 2 - パワーアンプと伝送
44デジタルアンプとデジタルスピーカ 2
デジタルアンプの特徴 1 - シンプルな構成
43デジタルアンプとデジタルスピーカ 1
D級アンプと消費電力
42プレーヤーとメディアのハイブリッド化
BD / HD DVD / DualDisk
413D音響システムとスピーカ・アレイ
Iosono(アイオソノ)とサラウンド

サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.31〜40

40音効とCGスペクタクル映画
映画の音響効果とリアリティ
39開発者の音作りと発想
デジタルの音作りと哲学
38海の音響技術 後編
海洋音響トモグラフィー/深層海流の計測
37海の音響技術 中編
音響チャンネル(SOFAR) 音響哨戒網
36海の音響技術 前編
海洋の音響技術ソナーと低周波ソナー
35チェンバロにタンチョウヅルの羽根
サウンドコラム 35
34VoiceXML 2.0勧告案公開
サウンドコラム 34
33騒音性難聴の防止薬品
サウンドコラム 33
32闇と静寂
サウンドコラム 32
31Inter BEE 2003 とHD放送
SD、HD、テレビ解像度

サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.21〜30

音響冷却方式と水冷式 / 魔法の杖と音声認識の確率(自動音場調整AVアンプのレビュー) / 過去と周期と予想 / 音の記憶 / 録音テープの「肉声」 / 米国のCD市場の変化とCCCD / 音質?デザイン? / 機械の音のリアクション / 3D音響のトラッキング付き配信(ヘッドホンの立体音響, ヘッドトラッキング) / 地上デジタルTV 開始とInter BEE

サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.11〜20

CDを再生できないCDプレーヤー CCCD(Copy Control CD) / 音質は確実に落ちている? / 手軽に音響測定 / アカデミー音響賞、音響効果賞 / デジタルTVの双方向性 / テクノロジーと本質の視点( デジタル・オーディオは高音質か? ) / PCMはCDと同じ? / デジタルアンプの時代( デジタルアンプのコンシューマ化 ) / オーディオ機器への音楽配信 / 家庭の音場補正

サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.01〜10

デジタルオーディオと記録 DVD製造者認識コード(Disc ID) / CD誤り訂正と音質、ピット、誤り訂正 / CDリッピングで音質向上? / パソコンのサウンド機能 / 人間の耳−最も優れた音のセンサー(精密測定用マイク, カクテルパーティー効果) / パソコンの静音設計とノイズ / ホームAVサーバー / TV放送の音声と帯域 / パソコンVS家電 - データ交換 / DVDの評価表現「劇場上映時と」

サウンドコラム 音響関連イメージ

サウンドコラム 音響測定編

音響測定、音圧レベル分布、伝送周波数特性

「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンド コラムのページに編集して掲載しました。

サウンドコラム 音響測定編

サウンドコラム 音響測定編 音圧分布

音圧レベル(SPL)、オクターブバンド、dB、ノイズ

サウンドコラム 音響測定編 周波数特性

周波数、基音と倍音、無響室、フラット再生

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Inter BEE 2014 参考出品の報告 - 幕張メッセ 2014年11月19日(水)〜21日(金)

放送用音声比較装置 ABE-2100Cを国際放送機器展に参考出展しました。 ご来場ありがとうございました。

Inter BEE 2014(国際放送機器展) 放送用音声比較装置 ABE-2100C (Sound Comparator) 参考出展の報告

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