このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64(2002年8/15〜2004年11/18)に音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
DVDの評価を中心にDVDプレーヤーとソフトについて書かれていたコメントの中に「劇場と比較して」というような表現を複数見る機会があり、少し気になりましたので「劇場と比較して」について書いて見たいと思います。
「劇場の上映時とDVDを比較して...」というコメントをオーディオ系雑誌とWEBサイトととで見かけました。取り上げられていたDVDソフトは、どちらも「スターウォーズ エピソード2」です。
広告を兼ねてという性質が強いこともあってか、「エピソード1」と比較して画質が向上している点などが取り上げられていることが多いのですが、その中に「劇場での公開時のフィルムに比較しても高画質」とか「音響バランスがDVDの方が良いのではないか」などのコメントが記載されているものがありました...
今から、約1年前(2002年12月掲載時)マイクロソフト社がエンターテインメント向けにカスタマイズしたWindows XP(コード名Freestyle)を発表していました。
▼CNET JAPAN Enterprise News 2002年1月8日
『Windows XP』がリビングルームに進出
http://japan.cnet.com/Enterprise/News/2002/Item/020108-7.html
そして、コムデックス・フォール2002が開催された11月には、日本からは撤退してしまったゲートウェイがMedia Center(Freestyle)搭載パソコンを発表するなど、1年間、コンピュータ各社とも、リビングルーム進出に以前意欲的な状態が継続しています...
ご存知のように、アナログAMラジオの音声や地上波TV放送の音声は、上下の音声帯域を制限されています。
ラジオやTVでは、放送曲のチャンネルごとに利用する電波の帯域とその仕様が決められています。この電波で送信する条件によって音声の周波数帯域に制限が加えられています。
最近のTVは、ラウドネスなどによって、ナローレンジの放送音声の上下、特に低音です。重低音○○○○は、放送音声ではありえないですから放送を試聴している時の低音がある程度豊かな音は補正している音ですね...
インプレスAVウォッチのアクセスランキングを見ると、ユーザー層には方よりがあるとはいえ、どのようなAV製品に興味を持たれているのかが少し解るのですが、「AV Watchアクセスランキング【11月11日〜17日】(2002年11月掲載時)」では、ソニーのコクーンや各社HDDレコーダー上位を占めていました。
▼インプレスAVウォッチ AV Watchアクセスランキング
(このページは、随時更新されますので、
ご覧になる時のランキング結果になります)
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/best/
コクーンの場合は、バイオとの連動TV−CMなど他のメディアの影響も大きい可能性がありますし、HDDレコーダは、時期的に各社新製品ニュースが重なるなどの影響がありますので、これが一般の興味の対象かというと疑問ですが...
ファンレスiMacの登場以来、静音設計を謳うのパソコンが増えました。
以前にパソコンのオーディオ性能に関連したコラムを書きましたが、パソコンは、内部のシグナルノイズばかりではなく、ファンや、トランスなどの音、輻射ノイズによるTVなどへのノイズなど、ノイズと発熱による電力ロスが多い機器の筆頭株ですので、省電力化と静音設計は多いに歓迎される所だと思います。
ファンの騒音がなくなったため、電源トランスなどの振動による音が非常に気になるようになりました(iMacのことではありませんが)。
機器によってトランスの出す周波数や音量は異なりますが、かなり大きな音を出している物があり、異常ではないかと不安になることもあります...
音の専門の方でなくても、音を測るセンサーがマイクロホンであるということは皆さんご存知だと思います(正確にはトランスデューサー、変換器ですが...大目に見てください)。
かつては、放送を必要とする特定の職業の方以外はそれほどマイクに接する機会がなかったのでしょうが、現代では、電話機のマイクやカラオケなどの普及によって多くの人が日常的にマイクに接するようになりました...
先月(2002年10月掲載時)、パソコンのオーディオ機能はユーザーに重視されていないというマーケティングのアンケート結果記事が発表されていました。
▼「パソコンの音環境、あまり重視されていない?」
japan.internet.com デイリーリサーチ 2002年9月20日
http://japan.internet.com/research/20020920/1.html
「パソコンの音環境はあまり重視されていない」という傾向は程度の差こそあれ事実かと思います(アンケート事態の結果とは関係なく)。
他の分野の製品、自動車や、TVなどを考えて見ると、必ずしも、カーオーディオが充実している自動車ばかりではありませんし、TVの内蔵スピーカも音質が重視されている物が全てではないように、パソコンの内蔵音源やスピーカも、たとえパソコン市場が成熟して、完全にAV機能の利用が一般的になったとしても、重視しない人はある程度以上の割合で存在することになるのではないでしょうか...
前回、前々回は、CDの誤り訂正に関連してデジタルでは100%正しいデータが再生されても、プレイヤーのアナログ出力は、CDのマスタリングなどによって変化するというお話をしました。
前回、またの機会にといいながら、今回は、後編に書ききれなかったを番外編としてお届けします(^^;。
さて、前回までのお話で、誤り訂正機能が電源に変動を与えるため、誤り訂正が働くとアナログ出力の音質が低下するらしいということをお話しました...
CDのピットというデータを記録面に生成している孔の形状や長さ、ドライブの検出方法などによって、誤り訂正の発生頻度が変化し、誤り訂正が機能するので100%正常なデータが再生されていても、アナログの音質には違いが出るとメーカーの方が共通に仰っているというところまで前回お話しました。
そこで、誤り訂正されてデジタルデータとしては100%正常な信号が出力されても、アナログ信号に違いがでるのは何故かという大変興味深い問題があります。
光の記録読み取りで、誤りが検出されると、誤り訂正の回路、サーボモーターコントロールが作動し、ドライブの消費する電流に変動が発生します...
今回は、vol.10のURLクリップでDVD-R/DVD-RWの製造者認識コードに関連してDVDのメディアとドライブでの相性があるらしいとご紹介しましたし、(社)日本記録メディア工業会の記録メディアの件にも触れましたので、今回は、デジタルオーディオと記録メディアについて書いてみたいと思います。
CD-R/RWが音楽の記録メディアとして普及したことに伴いオーディオの記録メディアとしてMDと共にあたりまえに利用されるようになりました...
音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記
「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.41〜503D音響システムとスピーカ・アレイ Iosonoとサラウンド / プレーヤーとメディアのハイブリッド化(BD,HD DVD,DualDisk) / デジタルアンプとデジタルスピーカ(D級アンプと消費電力, 特徴-シンプルな構成- パワーアンプと伝送 -効率,発熱,クロスオーバー,デジタルスピーカの特徴) / 自衛隊の大砲を使ったコンサート / コーデックキラー(音声圧縮エンコードとノイズ) |
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.31〜40InterBEE2003とHD放送(SD,HD,テレビ解像度) / 闇と静寂 / 騒音性難聴の防止薬品 / チェンバロにタンチョウヅルの羽根 / 海の音響技術(低周波ソナー LFAS, SOFAR, SOSUS, 音響トモグラフィー, 深層海流の温度計測) / 開発者の音作りと発想(デジタルの音作りと哲学) / 音効とCGスペクタクル映画(映画の音響効果とリアリティ) |
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.21〜30音響冷却方式と水冷式 / 魔法の杖と音声認識の確率(自動音場調整AVアンプのレビュー) / 過去と周期と予想 / 音の記憶 / 録音テープの「肉声」 / 米国のCD市場の変化とCCCD / 音質?デザイン? / 機械の音のリアクション / 3D音響のトラッキング付き配信(ヘッドホンの立体音響, ヘッドトラッキング) / 地上デジタルTV 開始とInter BEE |
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.11〜20CDを再生できないCDプレーヤー CCCD(Copy Control CD) / 音質は確実に落ちている? / 手軽に音響測定 / アカデミー音響賞、音響効果賞 / デジタルTVの双方向性 / テクノロジーと本質の視点( デジタル・オーディオは高音質か? ) / PCMはCDと同じ? / デジタルアンプの時代( デジタルアンプのコンシューマ化 ) / オーディオ機器への音楽配信 / 家庭の音場補正 |
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.01〜10デジタルオーディオと記録 DVD製造者認識コード(Disc ID) / CD誤り訂正と音質、ピット、誤り訂正 / CDリッピングで音質向上? / パソコンのサウンド機能 / 人間の耳−最も優れた音のセンサー(精密測定用マイク, カクテルパーティー効果) / パソコンの静音設計とノイズ / ホームAVサーバー / TV放送の音声と帯域 / パソコンVS家電 - データ交換 / DVDの評価表現「劇場上映時と」 |
音響測定、音圧レベル分布、伝送周波数特性
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンド コラムのページに編集して掲載しました。
サウンドコラム 音響測定編 音圧分布音圧レベル(SPL)、オクターブバンド、dB、ノイズ |
サウンドコラム 音響測定編 周波数特性周波数、基音と倍音、無響室、フラット再生 |