3GPP規格に定められた音響特性の測定を行うことができます。
01 | Sending Loudness Rating (送話ラウドネス定格) |
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02 | Receiving Loudness Rating (受話ラウドネス定格) |
03 | Sending Sensitivity / frequency characteristics (送話感度周波数特性) |
04 | Receiving Sensitivity / frequency characteristics (受話感度周波数特性) |
05 | Sending Distortion (送話歪) |
06 | Receiving Distortion (受話歪) |
07 |
Ambient Noise Rejection / Noise Sensitivity (騒音除去性能/騒音感度) |
08 | Ambient Noise Rejection / Sending Sensitivity (騒音除去性能/送話感度) |
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09 | Acoustic Echo Controll (音響エコー) |
10 | Sending Idle Channel Noise (送話雑音) |
11 | Receiving Idle Channel Noise (受話雑音) |
12 | Sidetone Characteristics (側音特性) |
13 | Stability Loss (安定性損失) |
14 | Acoustic Reference Level (ARL音圧レベル) |
測定に使用する試験信号は、3GPP規格(ITU-T P.50とP501)により、次の表のように定められています。 使用する試験信号は、測定項目ごとに定められています。これらの専用の試験信号は標準で装備しています。
1 | Non-speech-like test signal (非会話類似信号 Pink Noise 250ms-ON、150ms-OFF) |
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2 | Pink Random Noise (ピンクノイズ) |
3 | White Random Noise (ホワイトノイズ) |
4 | Pseudo Random Noise (擬似雑音) |
5 | Multi Sine Wave (マルチサイン波 250Hz〜2.5kHz、1/3oct.間隔) |
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6 | Sine Wave (サイン波 100Hz〜10kHzまで設定可能) |
7 | Artificial Voice (人工音声) |
測定項目に対して測定結果の計算値と規格値との比較を行い適合/不適合の判定を自動で行います。
感度周波数特性の測定時は規格マスクカーブ(規定内の範囲)が測定結果グラフに重ねて表示され、測定の結果、計算された測定値が規格外の場合、測定値表示欄が赤色表示されます。
判定に使用するマスクカーブは、測定設定機能でカスタム編集することができます。
≪ 製品の特徴 : 3GPP規格対応 ≫
PCの計測ソフトウェア画面で柔軟に分析機能(FFT,1/3oct,1/12oct,ディストーション)を使用して測定を行うことができます。 計測時はもちろん記録を後日表示することも可能です。
FFT分析 logスケール表示の例 |
1/3oct分析 バータイプ表示の例 |
ディストーション測定表示の例 |
1/12oct分析 バータイプ表示の例 |
(各図をクリックすると拡大スクリーンショットが表示されます。表示例は同一のサイズになっていますが、ウィンドウはリサイズ可能です。)
パソコンと測定器をLANケーブルで接続してパソコンから測定器をコントロールすることができます(Ethernet方式 10BaseT/100BaseTX対応)。 ピア・ツー・ピア、 HUBを経由した接続とも可能です。測定器のネットワークIPアドレスは、PCのリモート機能で設定します。
無響室や残響室、測定設備の室とパソコンが遠隔状態のまま、リモート制御することを可能としています。マイクアンプもリモート制御するためスムーズな運用が可能です。
入出力やマイクアンプの制御、分析方法、信号などを測定シーケンスとして設定(3GPP用プリセットは設定済)することで、測定ごとの設定を一括で切り替えることができます。
シーケンス設定については、「マイクアンプ制御/シーケンスの設定」をご覧ください。
測定した結果はPCで記録され、リアルタイムな測定以外に、管理機能で後日参照したり管理することが可能です。
測定記録はグラフの印刷出力や他のアプリケーションで利用するためにCSV出力することができます。
CSV出力は、複数の測定記録をエクスポートする場合の煩雑なファイル名の命名の半自動化機能も備えています。
測定記録管理の詳細は、「測定記録の管理とエクスポート、印刷」をご覧ください。
性能を特化して設計されているため別途用意する機器を少なく抑えることができます。 測定環境をコンパクトにまとめることができ、トータルコストに優れます。
3GPP規格に対する測定機能に標準で準拠しますが、プラグインによる機能拡張によって、 GSM、PDCに対しても同様のインテリジェントな測定システムをご利用いただくことができます。