最大再生音圧レベルとは、音響設備からの音が歪むこと無く再生できる最大の音圧レベルをいいます。
ミキサ、シグナルプロセッサ、アンプなどがクリップしていないこと、およびスピーカからの音が歪んでいないことを十分に確認しながら徐々に再生音を大きくします。
拡声領域内の音圧を騒音計で測定し、最大の音圧レベルを記録します。
音響設備を破損する恐れがあることを十分に考慮し、手早く測定を済ませることが重要です。
音楽では、ダイナミックに音圧の高低が変化しますし、スピーチなどにおいても、実は十分なダイナミックレンジを必要とする場合が少なくありません。音響設備を破損させない為にも、必要とする音圧レベルに対してプラス10dBの最大再生能力を持つ事が望まれます。
再現可能な最小の音と最大の音の音圧の幅がダイナミックレンジです。CDプレーヤのような音響機器単体でも性能を表すことに用いられます。
音響設備においては、入力無しの拡声状態で出力されるノイズのレベルが低い程、そして最大再生音圧レベルが高い程、ダイナミックレンジが広く取れることになります。
・参考
コンサートホールで聴く生のオーケストラのダイナミックレンジは、110dB以上と言われています(ニ管編成と四管編成が同じ音量のはずもなく、オーケストラによってかなり差があります。ダイナミックレンジの目安としてです)。
音響測定のご紹介 はじめに〜音響測定(ホール音響)伝送周波数特性(f特) 1/3オクターブ周波数特性の測定最大再生音圧レベル 歪まない最大の音圧レベル |
音圧レベル分布(音圧分布) 拡声エリアの音圧レベル分布状態安全拡声利得 ハウリングが起こらない状態での指標残留ノイズ 無信号でも発生する機器自身のノイズ |
音圧レベル分布、伝送周波数特性
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンドコラムのページに編集して掲載しました。
音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記
「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
サウンドコラム 音響とAV,オーディオの四方山vol.41〜50
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