実施設計は、基本設計をもとに仕様の細部を検討して行く工程です。
システムを構成する機器の整合性、機器の収納設置、器具の取り付けおよび補強、器具までの配管配線、配線・配管材の選定など 多くの設計要素があり、1つひとつを物件に合わせて検討し決定して行きます。
実施設計は、検討した結果を全て図面や資料に表現し最終見積書を作成して終了となります。
作成した図面や資料は、お客様にご承認いただくための納入仕様書や、受注後の機器製作過程の設計図面として機能します。 実施設計の内容を大別すると次のようになります。
基本設計の項では、お客様の要件に沿った仕様にするために特注機器の導入を検討する必要があると記しましたが、特注機器を製作する方針を立てた場合には、製作決定前の実施設計段階で具体的な設計を行います。
特注機器の仕様の詳細がはっきりすればするほど機器の詳細な設計が可能になり、正確な見積りを算出することができます。 この時、製作する機器に対する要件が明確になっている必要があります。
具体的に機器の詳細設計が明らかになると、ラックの設計や熱容量、電気容量の算出時の支援項目になります。 特注機器設計時の検討例としては、次のようなものがあります。
|
音響技術
|
||||
音場制御 - 音場・騒音
|
|
||||
|
防災無線 - 診断と改善
|
||||
振動体感システム
|
|
東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |