基本設計時の機器構成表をもとに機器選定を行い機器構成表を再度作成します。 基本設計時より具体的に機器を想定して作成できる(メーカや機器の型番を選定できる)ので、機能やコスト、納期や物理的な形状など、多様な方向から整合性を確認し、要件に適合する機器を選択します。
個々の機器についてチェックする項目の例を次の表にまとめました。
電気的特性 |
それぞれの機器の扱える信号形態を確認します。整合性が取れていない場合、S/Nが悪い、信号が伝わらない、といった現象が起こることがあります。(レベルマッチングの確認) |
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コネクタの種類 |
音響で使用されるコネクタの種類には、キャノン、ホーン、RCAピン、他 があります。選択した機器のコネクタの種類を確認し、機器仕様書に記載します。 |
ピンの配列 |
コネクタ内部のピンの配列は、機器のメーカーごと又は、機器ごとに異なっている場合があります。正確な結線を行うために必要な情報です。 |
消費電力 |
機器全体の概算消費電力を算出する時に必要です。 |
発熱量 |
機器全体の概算発熱量を算出する時に必要です。 |
制御の可否 |
システムの内容によりますが、制御が受けられる機器かどうか、受けられるならばインターフェイス(RS-232C RS-422など)の種類は何か、を知っておく必要があります。制御の可否は必要があれば機器仕様書に記載します。 |
外形寸法、重量 |
ラックの設計を行う際、機器をラックにマウントした場合のユニットサイズ(1U 2U)や奥行きの情報が必要です。さらに、重量もマウント補強を検討する際必要な情報です。外形寸法、重量は機器仕様書に記載します。 |
Signal to Noise Ratioの略で、ノイズに対する信号の割合を示したものです。
伝達経路内での伝達目的の信号以外の全ての信号です。
直訳で接点・接触面という意味です。
ここでは、制御する側とされる側の制御信号の伝送規格という意味です。
機器の選択が確定したら機器構成表を作成します。 実施設計時の機器構成表に関して、必要な機材は、ケーブル1本に至るまで仕様と数量を明確にする必要があります。
機器の選択が決定したら、それらの機器について機器仕様書を作成します。 基本設計時に作成したものに追加、変更する作業になります。
基本設計時の機器仕様書はこちらです。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |