特注機器が完成しラックが組み上がった後、納品前にシステム全体の動作チェックを行います。
設置条件と同様な環境を整え、設備を設置状態にし全ての機器の電源を入れます。
日々の運用状態や不慮の自体が起こった時(インパルス・ノイズ、停電など)を想定してテスト項目を事前に挙げておき、各項目ごとに設備の性能を確認します。
システム全体のエージングを行い現場納入状態まで調整します。
工場の出荷前に機器がどのような性能を持っていたかをチェックしておきます。
チェックしておくと現場に納入してから機器の不良が発生した場合でも、工場出荷時の状況を参照することができます。
テスト項目内容例
信号レベル | 入力で定格の信号を与えたときの出力電圧 |
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歪率 | 測定周波数を定め歪率計により波形歪を測定 |
S/N | 各チャンネルのS/N |
周波数特性 | システム全体の周波数特性 |
位相 | 各チャネルの位相 |
制御系の仕様に関しても同様にチェックします。
個々の制御に対する動作だけでなく、複数の制御が競合した場合の動作などを確認しておく必要があります。
非常放送起動時の制御がある場合は、現場設置完了後に消防検査等で動作テストの対象になりますので、必ず確認する必要があります。
動作チェックの最終段階として、お客様立会いのもとで検査を行う場合があります。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |