ソフトウェアの標準と部品化 7 /遺産と再生産

技術開発コラム:技術・開発の閑話-2- vol.17
音響技術と開発 技術開発コラム
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音響技術とソフトウェア、ハードウェア開発

音響と開発 : Sound & Development
株式会社エーアールアイ / ARI
ARI CO.,LTD.
技術・開発の閑話

遺産と再生産

ソフトウェアの標準と部品化 7
17

このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.36〜vol.64(2003年8/21〜2004年11/18)に音響と開発の関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。

前回までは開発手法の話題に回り道をしていた感じでもありますが、部品化や再利用などを検討する時、現在のようにプラットフォームの変化が大きいときに問題となるのは、開発方法と実現手段(コードや言語、プラットフォームやライブラリの選択)です。

プラットフォームは、過去に比較すると集約的になってきているといえるのではないかと思います。

メインフレーム、オフコンやPC、組込みまで視野に入れたとしても、かつてハードウェアメーカーがそれぞれのハード使用、CPU、開発言語を擁するというようなことは無くなり、ローカルな環境はレガシーと呼ばれるほど、種類は収束しているとも言えるのかもしれません……

  ▼レガシーシステム 【legacy system】
    e-words IT用語辞典
http://e-words.jp/w/
E383ACE382ACE382B7E383BCE382B7E382B9E38386E383A0.html

比重の変化

楽器の演奏情報の通信規格にMIDI(Musical Instruments Digital Interface)規格というものがあります。

MIDI規格はコンシューマー分野でのデジタル通信規格としてはメーカー間のコンパチビリティが高く、各種のデジタル通信規格の中でも大成功を収めた規格です。

電子楽器やMIDI関連機器は通信規格に対応し機器パネル面での操作などとは別に送受信による通信制御にも似た機能を実現する必要があります。

CPUを搭載してソフトウェアによって動作する製品が主であるとは言え、製品によっては、パネル面での操作以上データ通信を行うものもあり(単体機能はなくてもMIDIでは制御可能など)、かつての電子楽器のMIDI機能の全体に占める比重が大きい場合もあり、その開発コストは問題にもなっていました。

ところが、製品本体の機能が強化された結果、MIDI部分の全体に占める割合は低下していったため、基本的には変化した部分が無いにも関わらず、あまり重視られなくなりました(経験が生かされたり、開発方法の変化などの要因が大きいですが)

このような相対的な比重の変化によって、問題が小さくなったかのようにみなされる現象は、PCアプリケーションや他のシステムでも同様です(同じようなコードを何回も書いている人は結構いるのではないかと思います)

この比重の変化は、ライブラリ化などの検討を行う上でも多少影響を与えます。

かつてと全く同程度の開発コストは掛かっていても、全体から見ると、もはや、比重が小さいことや、参考にできる既存のものや経験があるため再実装してもかまわないという判断が働くことがあります。

プラットフォームが遺産(レガシー)に……

まして、プラットフォームや標準技術が流動的で見極めが難しい場合には、まさに、前提条件が変化している中でのポータビリティを保つという課題をクリアする必要があり、しかも、デファクトスタンダードとなるまでは多分に投機的ですから、ライブラリ化と合わせて2重の投機を行うことになります。

そのリスクを考えると、開発難易度が軽いものは必要に応じて対策した方が良いという考えは間違いではないかもしれません。

レガシー・マイグレーションは、エンタープライズ分野での課題の1つですが、レガシーシステム用のライブラリが生かされることは考えにくいでしょう。

標準的なプラットフォームと考えられていたものが、「遺産」と認識されるようになる前にポーティングするというのが前提だとは思いますが、簡単でローコストに行うことができるのであれば、問題にはしないですね。

開発実績と事例 ソフトウェア・ファームウェア
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技術・開発の閑話 -2-

ソフト、ハードウェア 技術関連の雑記

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技術・開発の閑話 -2- :技術開発コラム

技術・開発の閑話-2- vol.11〜20

20F1とコンピュータ技術 後編
技術・開発の閑話-2-
19F1とコンピュータ技術 前編
技術・開発の閑話-2-
18ソフトウェアの標準と部品化 8
標準と生産管理
17ソフトウェアの標準と部品化 7
遺産と再生産
16ソフトウェアの標準と部品化 6
重要な課題
15ソフトウェアの標準と部品化 5
リファクタリング
14ソフトウェアの標準と部品化 4
アジャイル開発
13ソフトウェアの標準と部品化 3
新開発ツールと再生産
12ソフトウェアの標準と部品化 2
戦術と戦略の誤解
11ソフトウェアの標準と部品化 1
技術・開発の閑話-2-

技術・開発の閑話-2- vol.01〜10

10NHK技研公開 2004
超高精細映像システム
09Googleローカルファイル検索へ
技術・開発の閑話-2-
08専門ドメインの基礎範囲 2
高度な統合化による構造変化
07専門ドメインの基礎範囲 1
技術・開発の閑話-2-
06Prescottリリース
技術・開発の閑話-2-
05NDAと情報公開
技術・開発の閑話-2-
04エラーとコスト
ゼロ除算/ブルースクリーン /XP
03リアルタイムとベストエフォート
技術・開発の閑話-2-
02HDD容量の差
天使の分け前(Angels' share)
01「ありえない」
フェイルセーフと安全機能の連鎖

ソフトウェア開発コラム : 技術・開発の閑話

ソフトウェア開発と開発ツール関連の雑記

機器組込みのエンベデット・ソフトウェア(ファームウェア)の開発に関連したコラムです。 メールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」に連載していた技術・開発コラムを編集掲載しています。

技術・開発の閑話 :ソフト開発コラム

技術・開発の閑話 : ソフト開発コラム

ファームウェア開発(組込み)の技術 /
デバッギング・ミステリー

開発ツールの話 : ソフト開発コラム

ソフトウェアの分類 /
CPUとDSPのアーキテクチャの違い

プロジェクト初期 ツール評価 : ソフト開発ツールの話

プロジェクト初期のツール評価 / プログラムの動作・ソースの作成 / コード生成 アセンブラ、コンパイラ / 型変換を伴う式評価(コード生成) / 暗黙のライブラリ(コンパイラ生成コード) / 組込みCPUのメモリアクセス / コード生成〜デバッガ

デバッガとICE ツール評価2 : ソフト開発ツールの話

CPU,DSPの内部の状態モニター / プロセッサ周辺のモニター(メモリ、I/O) / 実行の停止(ブレーク) / シングルステップ実行 / 任意部分の実行 / ヒストリー - 実行トレースとコマンド / 各種ファイルのロード、セーブ / シンボル化

≪ 技術・開発の閑話 :技術・開発コラム ≫
3GPP対応 携帯電話開発用音響測定システム
TS 26.131/ 26.132 V5.0に準拠、ITU-T P.50とP501の試験信号、Windows Vista、Windows XP 3GPP対応 携帯電話開発用オーディオアナライザー MTA-02WB-S

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