ソフトウェアの標準と部品化 4 /アジャイル開発

技術開発コラム:技術・開発の閑話-2- vol.14
音響技術と開発 技術開発コラム
DSPボード/基板設計パターン image 映像と振動信号の製作イメージ 無響室 - 音響実験/測定、音響解析 image アナログ回路とオーディ信号処理 イメージ 音声信号波形とデジタルストレージ image

音響技術とソフトウェア、ハードウェア開発

音響と開発 : Sound & Development
株式会社エーアールアイ / ARI
ARI CO.,LTD.
技術・開発の閑話

アジャイル開発

ソフトウェアの標準と部品化 4
14

このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.36〜vol.64(2003年8/21〜2004年11/18)に音響と開発の関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。

前回につづいて、ソフトウェア開発に関連した話題です。

アジャイル開発

XP手法やアジャイル開発が注目されていることはご存知の通りです。

従来の手法でコードを開発しているだけでは要求にこたえられないと感じている人が多いことが、アジャイル開発の注目度が上がる要員の1つであると思いますが、もう1つには、アジャイル開発を唄って、ノンドキュメント、設計行為なくただコードを作るという方法が取られている場合もあるようです。

アジャイル開発はドキュメンテーションをなくすということを主張しているものではありません。

  ▼XP(エクストリームプログラミング)
    IT用語辞典 e-Words
    http://e-words.jp/w/XP.html

単に工数を削減するという名目のもとにドキュメントを作成しなかったり、リファクタリングの名のもとに未設計のままコードが作られて、スパイラル開発の名のもとに改版するという行為をアジャイル開発といっている人がいるというに過ぎないのだと思います。

XPなどアジャイル開発手法で語られるモデルは、多分に設計能力の高いSEがコーディングと教育、テストまで分担することになるためボトムアップ開発も可能、スキルアップも可能、品質も安定、となるわけですが……手法による成功するモデルというより能力の高いSEの個人能力への依存度が高い手法ともいえます。

権限を与えているので、最初に上げたような『自分がルール』という人は、モデルに適合しているかのようにも見えますが、相当に能力が高く、プロジェクト運営や教育的行為に積極的な技術者を確実に割り当てないとうまく機能しない可能性があることを示唆しているかもしれません。

ウォーターフォールと対極?

ウォーターフォール開発モデルと比較されることが多いわけですが、ウォーターフォールでも、必要であればリファクタリングもペア・プログラミングも採用されます。

  ▼ウォーターフォール・モデル
    @IT情報マネジメント用語事典
    http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/waterfall.html

アジャイル手法が強調している点に反論する人は少なく、ただ、組織的に全面採用するには、個人依存度とスキルが問題になるという点において、全面的に賛成とはいえないということが多いのではないかと思います。

ペア・プログラミングなどを採用しても、コミュニケーションや教育を苦手とする人では、手法のみ採用しても効果が上がるわけではないことは自明です。

以前のペースの開発であれば、ペア・プログラミングにしなくても、ライブラリ・コードから学んだりプログラム部品の仕様設計から学ぶ、あるいは、議論するということで済んでいたところが、開発サイクルの短縮と対象範囲の拡大などによって、ソースコードや設計書などによって伝播することが難しくなったことも、ペア・プログラミングなどが必要とされる一因なのでしょう。

ウォーターフォール開発モデルでは、設計から基本部分の生産というように流れますから、早期段階での高い設計能力や技術が要求され、また、早期に実装される基本的なライブラリやコード標準は後まで、正しく品質が高いものとして計画が立てられています。

この前提がしばしば崩れることでデスマーチに陥るため、アジャイル開発などでは、見直しや変更、テストと再テストを強調されています。

……でも、アジャイルで語られている変更に柔軟な設計と実装、品質安定のために詳細仕様を意識した再テストの仕組みを取り入れることは、ウォーターフォール的な開発体制でも軽視されていたわけではないと思います。

それでは、次回もよろしくお付き合いください。

開発実績と事例 ソフトウェア・ファームウェア
CPU/DSP

ARIはハードウェア設計、製造、ファームウェア開発、 Windowsアプリケーションの開発をしています。 実績等に興味をお持ちいただけましたら、会社情報に主な開発実績を 「音響と開発」のコーナーには事例など関連情報を掲載していますのでご覧ください。

技術・開発の閑話 -2-

ソフト、ハードウェア 技術関連の雑記

このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」 vol.36〜vol.64(2003年8/21〜2004年11/18)に 音響と開発の関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。

技術・開発の閑話 -2- :技術開発コラム

技術・開発の閑話-2- vol.11〜20

20F1とコンピュータ技術 後編
技術・開発の閑話-2-
19F1とコンピュータ技術 前編
技術・開発の閑話-2-
18ソフトウェアの標準と部品化 8
標準と生産管理
17ソフトウェアの標準と部品化 7
遺産と再生産
16ソフトウェアの標準と部品化 6
重要な課題
15ソフトウェアの標準と部品化 5
リファクタリング
14ソフトウェアの標準と部品化 4
アジャイル開発
13ソフトウェアの標準と部品化 3
新開発ツールと再生産
12ソフトウェアの標準と部品化 2
戦術と戦略の誤解
11ソフトウェアの標準と部品化 1
技術・開発の閑話-2-

技術・開発の閑話-2- vol.01〜10

10NHK技研公開 2004
超高精細映像システム
09Googleローカルファイル検索へ
技術・開発の閑話-2-
08専門ドメインの基礎範囲 2
高度な統合化による構造変化
07専門ドメインの基礎範囲 1
技術・開発の閑話-2-
06Prescottリリース
技術・開発の閑話-2-
05NDAと情報公開
技術・開発の閑話-2-
04エラーとコスト
ゼロ除算/ブルースクリーン /XP
03リアルタイムとベストエフォート
技術・開発の閑話-2-
02HDD容量の差
天使の分け前(Angels' share)
01「ありえない」
フェイルセーフと安全機能の連鎖

ソフトウェア開発コラム : 技術・開発の閑話

ソフトウェア開発と開発ツール関連の雑記

機器組込みのエンベデット・ソフトウェア(ファームウェア)の開発に関連したコラムです。 メールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」に連載していた技術・開発コラムを編集掲載しています。

技術・開発の閑話 :ソフト開発コラム

技術・開発の閑話 : ソフト開発コラム

ファームウェア開発(組込み)の技術 /
デバッギング・ミステリー

開発ツールの話 : ソフト開発コラム

ソフトウェアの分類 /
CPUとDSPのアーキテクチャの違い

プロジェクト初期 ツール評価 : ソフト開発ツールの話

プロジェクト初期のツール評価 / プログラムの動作・ソースの作成 / コード生成 アセンブラ、コンパイラ / 型変換を伴う式評価(コード生成) / 暗黙のライブラリ(コンパイラ生成コード) / 組込みCPUのメモリアクセス / コード生成〜デバッガ

デバッガとICE ツール評価2 : ソフト開発ツールの話

CPU,DSPの内部の状態モニター / プロセッサ周辺のモニター(メモリ、I/O) / 実行の停止(ブレーク) / シングルステップ実行 / 任意部分の実行 / ヒストリー - 実行トレースとコマンド / 各種ファイルのロード、セーブ / シンボル化

≪ 技術・開発の閑話 :技術・開発コラム ≫
3GPP対応 携帯電話開発用音響測定システム
TS 26.131/ 26.132 V5.0に準拠、ITU-T P.50とP501の試験信号、Windows Vista、Windows XP 3GPP対応 携帯電話開発用オーディオアナライザー MTA-02WB-S

《 アジャイル開発 - ソフトウェアの標準と部品化 4 :技術・開発の閑話-2- vol.14 》

株式会社エーアールアイ/ARI CO.,LTD.
東京都八王子市横山町6丁目9番 丸多屋ビル8F
tel:042-656-2771 fax:042-656-2654

ARIはアナログ、デジタル音響機器の ハードウェア開発ソフトウェア開発、 製品、受託開発を行なっています。試作、研究開発や特注機器などのソフト、ハード、システムの設計から製造までご相談いただけます。

エーアールアイ会社情報
製品情報と販売
音響と開発・サービス
音響機器メーカーと代理店

ご利用案内 | 免責事項 | ARI 音響と開発のサイトマップ | 株式会社エーアールアイ | 東京都八王子市横山町6丁目9番 丸多屋ビル8F

Copyright(c) 2001-2017 ARI Co.,Ltd. all rights reserved.