4.CADライクなパソコンによる設定

電気音響設計 : DSPユニットによる電気音響設計
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CADライクなパソコンによる設定

DSPユニットの機能やスペックだけではなく重要となるのが、パソコンの設定用アプリケーションです。 可変型のDSPユニットは、その操作や設定などを機器のパネル面ではなくパソコンのアプリケーションによって行うため、操作性や設定機能のスペックなどは、アプリケーションの仕様に大きく依存します。

ここでは、RAMSA USPのスクリーンショットを交えながら、実際のアプリケーションがどのようなものかをご紹介します。

※) この掲載記事中のデータは全て記事用に作成したデータです。 実際のソフトウェアを使用していますが、データ自体は、実用されているものではありません。

※) ここに掲載するソフトウェアの仕様や機能は、全てRAMSA USPのものです。 他社製品の場合には、大きく異なりますのでご注意ください。

ここでご紹介するような、系統図状の設定方式を取るのは、現在のところRAMSA USPのみです。(弊社調査)

他社製品の場合には、ボタン状の機能ブロックを配置し、ブロックを結線する編集方法が多いようです。

ご検討中のDSPユニットの編集機能は、メーカーなどのデモ版や、情報でご確認ください。

USP 起動スプラッシュ

上の図のように画面が分割して、右側には、表が表示されるようになっています。

USPは、このような左右分割のウィンドウを使ってテンポ良く設定操作を進められるようになっています。

左下の領域はオプションパレットと言い、選択中の要素の情報設定や情報表示、作図上の色やフォント、オプションなどの設定操作をするようになっています。(クリックして拡大図で見てみてください)

拡大図をご覧いただくと解るのですが、上下と表ウィンドウの下に複数のTAB切替がついており、沢山の設定を切替ながら、操作するものだということがご理解いただけると思います。

次ページ以降に詳細を記しますが、USPの分割ウィンドウは、中央のウィンドウに付随して切り替わるので、中央のメインウィンドウのTABを切り替えると、その状態に合わせたサブウィンドウが表示されます。

モードごとにメインウィンドウが切り替わるので、沢山の設定画面が存在することがわかります。

ソフトウェアの例(RAMSA製品USP)

RAMSA USP(Universal Sound Processor)は、同社のDSPユニットの可変コンフィグレーションを実現するためのセットアップ・ソフトウェアです。 コンフィグレーション・セットアップと、設定データ管理、データの図、報告書印刷、リアルタイム音響調整の機能を持っています。

USPの機能は大きく分けると次の機能を持ちます。

  • Diagram
    (DSPシグナルフロー図の設定、編集)
  • I/Oパッチとリスティング
  • I/Oマトリックス(入出力関係図の確認)
  • Pattern(EQ,COMP,ミキサーなどの
    パラメータ編集)
  • Control(ミュートなど制御設定)
  • ユニット、AD/DAユニットの構成設定
  • 設定データの一括印刷管理と印刷
  • データのライブラリ化
  • DSPユニットの設定リモートコントロール
  • 各部で機能する
    強力な信号モニター機能

スクリーンショットをご覧いただくと解るように、他のDSPユニットとは、異なり、シグナルフロー図でDSPユニットの機能と結線を行います。 機能ブロックは、コンポーネントというミキサーや、DSPブロック(EQやCOMPなど)ミュート、入出力端子、ジャンプタグ、バス、ボリュームなどになっており、左側のパレットでコンポーネントの種類を選択して入力し、配置したコンポーネントをラインで配線してDSPユニット内部のシグナルフローを設定します。

左側に表示されるパレット
DSPユニットのコンポーネント選択するパレット

入出力や、DSPブロック、ミキサーなどのアイコン・ボタンが並んでいます。 テキストラベルという要素もあり、コメントや簡単な矩形の囲み枠をつけることもできます。

画面操作の特徴としては、ポップアップダイアログでの設定がほとんど無い点です。 このようなDSPユニットの設定編集ソフトウェアは、シグナルフローでコンポーネントを選択するたびにダイアログがポップアップするタイプのものが多いのですが、USPの場合には、ほとんどを分割表示のサブウィンドウか、オプションパレット、もしくは、表示形式の異なる別のTABウィンドウで操作します。 選択していたオブジェクトがダイアログに隠されたり、ダイアログの表示、非表示操作の煩雑さを感じずに操作できます。

さらに、このシグナルフロー図は、カーソルキーで図面内のコンポーネントや配線を選択、移動できるようになっています。 カーソルキーで次々と入力端子を移動したり、結線されたコンポーネントを移動し、エンターキーで名称や、サブウィンドウで表示される設定との関連を設定するなどを効率的にできるようになっています。

128チャンネルもの大規模なシステムの場合、図面内での要素の選択や、探索、名称の入力設定操作などを大量に行う必要があるだけに操作してみるとカーソルキー操作に対するこだわりが、必要から生まれていることが実感できます。

このカーソルキーでの編集操作は、パラメータ設定などでも同様で、ミキサーのチャンネルをカーソルキーで移動し、エンターキーでレベルを編集することができます。

RAMSAのUSPでは、DSPユニットの機能設定など可変的な設定能力の総称として可変コンフィグレーションと呼ばれています。 以降のページでは、可変コンフィグレーションの設定機能の実際と、専用ソフトウェアならではの他の音響機器と異なる数々の便利な機能などを順次ご紹介します。

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