可変型DSPユニットの特徴と概略から説明します。 (可変型であるため、その性質は一様に決めることができないのが特徴ではありますが) USP(ユニバーサル・サウンド・プロセッサ)など可変型DSPユニットは、それぞれの機器によって目的や機能がことなるのですが、その性質から、共通した特徴点も存在します。 まず、共通する機器構成などの特徴から見ていきます。
(※)製品によって、パソコンの拡張ボードとして一体となるものがあり、スタンドアローン動作ではない製品もあります。
その場合には、パソコン自体が操作パネルとなります。
DSPユニット内でフレキシブルに処理ブロックを配置したり、入出力経路を設定することと引き換えに、複雑な設定でも対応できるようにパソコンを使用してGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)端末にしていることが多いようです。 パソコンは、設定や、操作の必要に応じて接続してリモートコントローラーのように利用します。 代わりにパネルでの操作はスタンドアローン動作の操作や状況確認のためのインジケータ、パソコンとの接続などのためのパネルに限定されています。(※)
パネル操作が省略されるため、コンパクトなスペースでラック・マウントでき、放送室や機械室などの放送設備スペースでの場所を取らなくてもすむようになっています。
DSPユニットは1台内部でのフレキシビリティだけではなく、スタジアム、アリーナ、ホール、コンベンションセンター、競技場、店舗... 各種の設備で必要とされるスケールにも対応できなければいけないため、2ユニット以上を密に結合接続することで、スケーラビリティを確保している製品が多く見られます。
複数ユニットでの拡張スケーラビリティによって、ハードウェア的にも、16〜32ch入出力程度の最小構成から128入出力などの大規模構成にまで広く応用できるように設計されています。
RAMSA USPの場合には、最小、1台32入出力(AD/DAボードは8ch単位なので、8/8入出力も可)8台接続128入出力まで可能です(マトリックスのチャンネル数は32×32)。これは、密結合でのI./O数で、アナログ接続やカスケード接続、並列使用などでは、通常の機器構成のようにもっと多数のチャンネルを使用することも考えられます。
特殊な要求に対応可能とするためにディジタルでのI/Oに工夫がされていますから、機能をフルに駆使した場合の拡張性については世界でも最高レベルのフレキシビリティをもっています。
一方、他社のDSPユニットでは、小規模での利用を前提としたユニットもあり、2台程度までの拡張を中心に設計されているものもありますので、システムに合わせてご検討されることをオススメします。 スペック通りの拡張を行うと動作が重くなるものもあるようですし、スケーラビリティが、後の変更要望を満たせることを見極めなければいけません。 可変式のDSPユニットの設定は相当な幅を持つため、設定データの編集能力なども想定規模または、それ以上の評価検査をすることが望ましいでしょう(ハードウェアで実際に最大規模でテストすることはできませんが...)。
RAMSA USPは128入出力のフルスペックで可動中のシステムがありますので、最大スペックに対する不安はありません。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |