可変型のDSPユニットは、スタンドアローンでの動作も可能ですが、スペースファクターでも述べましたように操作パネルを持ちません(フェーダーや調整つまみなど)。
DSPユニットは、設定操作パネルをパソコンに依存しますが、放送動作は、パソコン接続の有無を問いません(製品によって形態は異なり、パソコンの拡張ボード経由で動作するものなどがあります)。
スタンドアローン動作可能なDSPユニットの場合、内部メモリーに設定を記憶しているため、電源切断してもパソコンからのリモート転送は必要ありません。
入出力や経路、構成、信号処理の割り当てなどを全てソフトウェア的に行うため、GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース)による、図や高度で仮想的なパネル操作を必要としており、DSPユニットの設定や操作をパソコンで動作するアプリケーションで実現しています。
パソコンのグラフィック機能としてある程度の解像度を持つディスプレイが必須ですが、 最近では、ノート型パソコンも高解像LCDを搭載するものが多くなりましたから、ノート型のパソコンでも利用可能です。
パソコンを利用したことによって、同時にパソコンの高度な機能や、通常のパソコン用アプリケーションやOSの機能を利用することが可能となります。
逆に、DSPユニット単体での音響調整などの操作ができないため、スタンドアローンでの利用方法は制限されます。 先に述べたようにノートパソコンなども利用可能ですし、一般的なパソコンであれば、リモート接続を可能にしておくことで、専用のパソコンを用意するわけではありませんから、デメリットというほどのことではないかと思います。
DSPユニット用のパソコンのアプリケーションは、リモートコントロールするのみではなく、DSPユニットが未接続であっても利用できますから、放送設備から離れた場所でデータの作成や管理を行うことが可能です。
このような背景から、RAMSA USPは、シグナルフロー図のようなパソコンならではの設定方法を取りいれ、設備設計から音響調整までをシームレスに行えるような設計がなされています。 これは各社DSPユニットの中でも特筆すべき特徴です。GUIソフトウェアについての詳細は、「4.パソコンを利用したCADライクな設定」を参照してください。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |