ミキシング・オペレータが放送に応じた調整を行う必要のない放送内容や、設備(建物の全自動放送など)では、ミキシング・コンソールなどの大きな操作パネルを使用しないで放送サービスを運用できる可能性があります。
最近のディジタル・ミキサーでは、コンソールパネルを仮想的なものとすることが可能になったため、必ずしも、入出力のチャンネル数やバスの数とコンソールパネルの大きさは一致するとはかぎりません。
音響ミキサーは、柔軟に人間が操作できることと引き換えに常に比較的大きな操作パネル(ミキサー卓)の設置が必要となります。 ミキサーのコンソールパネルは、オペレーターがアナウンサーや、放送エリアで行われるイベントなどに合わせてレベルフェーダーやイコライザなどを操作するのに大変使いやすく作られています。
ところが、このような放送サービスを行わない場合には、入出力の規模に応じたミキサー卓を設置することが必要なため機器の設置スペースとしてはマイナス要因となり得ます。 DSPユニットは、コンソールを持たないため、ミキシング・コンソールを必要としていない音響設備の場合には、機器の設置スペースを小さく抑えることができます。
周波数特性を調整するための機能です。
レベルを設定し、それ以上の信号レベルが入力された時にレベルを圧縮する機能です。 過大入力の恐れがある入力系統にスピーカ保護の目的などで使用されます。
信号を時間的に遅らせる機能です。スピーカのタイムアライメント調整などに用いられます。
1系統の入力に対してスピーカシステムに合わせて信号の振り分けや分割を行う機器を出力プロセッサと呼んでいます。
入力信号を周波数的に分割する機能を持つ機器です。マルチドライブのスピーカシステムなどで必要となります。
さらに、DSPユニットの内部リソース(資源)としてEQ,COMP,DELAYなどを組み合わせて利用できるようになっており、出力ごとのディレイ、レベルリミッター、出力プロセッサによるスピーカーのチャンネルディバイダーを内包しますから、出力プロセッサを多数ラック設置する必要もありません。
このように、操作パネル、プロセッサの設置スペースなどの点でDSPユニットは非常に優れたスペースファクターをもっています。
ミキシング・コンソールが必要な場合には、必要部分のみ ミキサーを併用することも可能です。
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東京技術センター(八王子)の無響室は、簡易型ですが、 音響機器開発時に技術部内で音響試験、測定や、お客様のご依頼による音響測定のお手伝いなども可能です。 小型の無響箱や測定箱などでは測定できない大きさの機器でも測定でき、 ダミーヘッドを利用した実験などにも利用しています。 |