モバイル通信用オーディオ測定システム Mobile Audio Terminal Analyzer(以下MTA-01WB-S)は3GPP携帯電話および携帯端末の開発、製品検査用の音響特性を測定するシステムです。 携帯電話の送話受話の音量・音質を定量的に測定・演算し、規格値との良否判定を行うことができます。
モバイル通信機器用オーディオ測定システム MTA-01WB-Sは、測定器本体とソフトウェアによって構成されており、パソコン(Windows)を用いて測定全体の管理を可能とするインテリジェント・アナライザです。
お客様のお手持ちの機器や測定室(無響室)に合わせてシステム構成、設置方法などをご提案の上、お見積り、納入いたしますのでご要望ください。
3GPP最新規格(TS26.131 V.5.1.0 /TS26.132 V5.2.0)による測定、測定結果の規格判定に対応しています。
音響測定項目
< TS26.131 V5.0.0 -> V5.1.0 への対応 >
< TS26.132 V5.0.0 -> V5.2.0 への対応 >
測定結果の計算値と規格値(各規格で定められた規定範囲など)との比較を行い適合/不適合の自動判定が可能です。
移動体通信機器の音響測定用途専用に設計されているため、少ない機器で測定、検査ができます。 コンパクトなシステム構成でトータルコストを抑えることができます。
機器構成
品名 | 数量 | |
---|---|---|
測定器本体(MTA-01WB-SH) | 1台 | |
コントロールソフトウェア(3GPP対応版 MTA-01WB-S3GP) | 1式 | |
コントロールPC | 1台 | |
NEXUSマイクロフォン コンディショニングアンプ(Type 2690) | 1台 | B&K社製 |
以下の試験信号を使用した測定が行えます。
新規に追加予定の試験信号
1. | Artificial Voice | (人工音声) |
---|---|---|
2. | Step Sine Wave | (100Hz〜8KHz) |
Step Sine Waveは1/3octバンドと1/12バンドパスフィルターによる正弦波(Sine Wave)のステップ方式による測定が行えます。
(1/3octは20バンド、1/12octは77バンドステップ測定)
※FFT分析には対応していません
感度周波数特性の測定時にグラフに表示される規格マスクカーブが測定結果に追従して自動的にシフトします。 また、左サイドバーに<Mask Edit>ボタンを追加し、各規格のマスクカーブの変更・追加などの編集機能も追加されています。
左サイドバーに<Mic>ボタンを追加し、リストに登録されているマイクロホンごとにキャリブレーションの実行、補正値の保存が行えるようになりました。 電源OFFもしくはシステムの再起動を行っても補正値は保存されます。
レコードデータのインポート、エクスポート機能により、アプリケーションソフトウェアのインストールされた他PCへのデータのバックアップなどデータの移行がスムーズに行えます。
2分割ウインドウによりRecord画面がリストとグラフの同時表示が行えます。過去の測定データの検索も容易に行えます。
製品 | 品番 | 価格 |
---|---|---|
測定器本体 | MTA-01WB-SH | お問い合わせください |
コントロールソフトウェア(3GPP対応版) | MTA-01WB-S3GP | お問い合わせください |
コントロールソフトウェア(GSM対応版) | MTA-01WB-SGSM | お問い合わせください |
コントロールソフトウェア(ITU-T P.313対応版) | MTA-01WB-S313 | お問い合わせください |
従来までのバージョン(Rev1.2.0まで)からのバージョンアップに関しまして測定器本体のファームウェア及びGUIコントロールソフトウェアのアップデートが必要となります。
ハードウェアの変更はありません。従来通りの環境でお使いいただけます。
旧バージョンでの測定データは新バージョンでも表示可能です。 新バージョンは有償バージョンアップとなります。
バージョンアップに関する価格につきましては別途、お問合せください。
オプションでプラグインモジュールをインストールすることによりGSM規格・ITU-T P.313規格に対応した測定も行える様になります。
プラグインモジュール
品名 | 品番 |
---|---|
コントロールソフトウェア(GSM対応版) | MTA-01WB-SGSM |
コントロールソフトウェア(ITU-T P.313対応版) | MTA-01WB-S313 |
GSM規格(GSM03.50 version 4.6.1)による測定、測定結果の規格判定に対応しています。
GSM規格は、ヨーロッパ・アジアで運用されている携帯電話の標準規格です。 世界的に最も普及している第二世代のデジタル携帯電話の通信規格になります( 3GPP規格の多くはGSM規格より取り入れられています )。
ITU-T P.313規格による測定、測定結果の規格判定に対応しています。 ITU-T P.313は、ITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)で規定されたデジタルコードレスホン、デジタル携帯端末機の音響性能を評価するための規格です。
ITU-T P.313には、現在、日本国内でサービスされている第二世代携帯端末(PDC)の音響性能を評価する上で望ましい測定項目が規定されています。