このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64(2002年8/15〜2004年11/18)に音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
前回ここで話題にしました第75回アカデミー賞の長編アニメ部門はスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」が受賞しました。
音響は7部門を受賞した「シカゴ」が、音響効果は視覚効果と共に「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」が受賞しています。
▼OG映画情報データベース
2002年度 第75回アカデミー賞 受賞作品・オスカー情報
http://www.venture.gr.jp/OGmovie/Academy75.html
OG映画情報データベースは個人でデータベースを作成、公開されている映画情報データベースです。
余談ですが、このような版権物の場合、報道など版権写真などを多く利用している商用サイトのページをご紹介する方が良いかとも考えるのですが、リンク禁止であったり、授賞式前には結構な情報があっても終了後のフォローコンテンツはおざなりだったり、主要部門のみの簡単な結果掲載だったりすることが少なくないため、音響効果賞などの参照するために適したサイトは少ないので困ります。
さて、先日、デジタルTV放送について、パネルディスカッションのTV番組が放送されていて(正確には再放送です)その中で、デジタルの双方向性についてということを話題にされていました。
話されていたのは、双方向性には、掲示版のような意見交換や、アンケートシステムのような、放送と視聴者を超えたコミュニケーションがほしいと仰っていましたが、それは、必ずしも、デジタルTV放送が適した役割とは言えないのではないかと感じました。
デジタルのコミュニケーションということならば、デジタル放送が無くても、携帯電話を筆頭に、ネットワーク、コミュニケーションでも実現されると思いますので、デジタルTVを考える場合には、局が主体のブロードキャストならではの特性や、TVという端末の特性を生かすと考えるべきではないかという気がします。
現在のデジタルTVの端末機能からすると、5.1chサラウンドの音を使ったグループ・ディスカッションもできると思いますし、サラウンドのディスカッションの音場は少しだけ面白いかもしれませんが、背後から発言されても困りますし、サラウンドで部屋の中を雑音が飛び交っても、よろしくないと感じる人が多いように思いますので、このような端末ならではというハード的特性を生かすのは難しいようにも思います。
双方向のデジタルTVもブロードバンド化された通信端末も本質的なTV電話のような部分では差が無いので、やはり、この点において、分類や差別化をしようという考えは違うのではないでしょうか。
音響システムやオーディオ、AVに関連した雑記
「アメニティ&サウンド音と快適の空間へ」 vol.12〜vol.64に 音響システムの関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
音響測定、音圧レベル分布、伝送周波数特性
「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」のvol.1〜10に連載していた 音圧レベル分布と伝送周波数特性に関連したコラムをサウンド コラムのページに編集して掲載しました。
サウンドコラム 音響測定編 音圧分布音圧レベル(SPL)、オクターブバンド、dB、ノイズ |
サウンドコラム 音響測定編 周波数特性周波数、基音と倍音、無響室、フラット再生 |