J-FHF / 高速H∞フィルタ
アーティフィット ボイス JFHF-ECシリーズは、 各種音声通話システム、音声認識システムなどの多くの分野、 広い用途の音声機器やPCでご利用いただける高性能なエコーキャンセラーです。 従来技術では困難な条件を克服できるJ-FHF方式のエコーキャンセラーのご利用をぜひご検討ください。
TVやビデオのP2P技術を利用したTV電話機能や通話機器としてのTV電話など、 映像と音声を利用した音声通話システムでは、 TV視聴距離でのスピーカー通話で利用されるため、音響エコーも大きくなります。
広い指向性と感度が高めのマイクには周囲ノイズのレベルも高く、 エコーキャンセラーへの外乱の耐性やエコーキャンセル性能が求められます。
TV会議システム、WEB会議システムは、インターネットによって小規模での遠距離会議で利用しやすくなった音声通話機器です。
TVの電話機能と似た性質を持ちますが、会議システムでは、スピーカーの音量は、より大きな音量で利用される傾向にあり、 会議への参加人数が複数になるため、ダブルトーク状態(同時発声)が起こりやすくなります。 ダブルトークはエコーキャンセラーの性能差が出やすい条件です。
エコーキャンセラーは、ハンドセット(受話器)を使った電話器の時代から発明され、発展して来た技術です。 古くはエコーサプレッサーの技術が利用されていましたが、現在ではエコーキャンセラーが用いられます。
スピーカー通話の機能を持つ電話器もめずらしくありませんが、 ハンドセットでの通話に比較するとスピーカー通話は、音響エコーが大きく発生するため、 エコーキャンセル性能が高く、効果を強くしても音質劣化の少ないエコーキャンセラーやノイズサプレッサーが求められます。
携帯電話やスマートフォンでは、音声はコーデックによってパケットに圧縮され、 無線とディジタル通信によって通話が実現されていますが、エコーキャンセラーの役割や必要性は変わりがありません。
小型軽量化されたモバイル通話機器の携帯性は周囲雑音が大きな屋外での通話の機会を広げました。 周囲雑音(外乱)は適応型エコーキャンセラーにとって性能に影響を与える要因です。 外乱に対する性能が低い技術が使われていると、 音声コーデックによって大きく圧縮されるディジタル通信では、音質の劣化に対する影響がきわめて大きくなります。
P2P技術を利用したディジタルの音声通話技術は、Skypeなどの無料・廉価なサービスを利用することで、 コストも掛らず、容易にPCを音声通話に用いることを可能にしています。
PCのオーディオ処理能力も向上し、廉価なマイクやヘッドセットを用意すれば、 ノートPCなどの性能であっても誰でも手軽に通話機器として利用できる状況になっています。 PCを利用した音声通話は、ボイスチャットや電話、会議システムの端末としてなど多くの利用形態があります。
PCを利用した音声通話は、電話器として用いられるばかりでなく、 アプリケーションの組み合わせで用いられることに特徴があります。
高い処理性能と汎用性を生かし、映像や音楽、ゲームなどのアプリケーションを実行しながら、 音声通話を同時に行うなど、他の機器とは利用方法の幅が異なります。
また、PCの場合にはステレオ音声通信などの応用への対応力が高く、 応用性を生かした利用方法が望めます。
インターフォンは建物のローカルな回線を使う通話器です。 呼び出し通話や半二重通話しか行わない機器もありますが、 同時通話も可能なインターフォンの場合には、特にスピーカー通話時に音響エコーの影響を受けます。 通話は小型のスピーカー通話端末やハンドセットの組み合わせとなり、 通話器の組み合わせの幅が広い分野です。
建物内で利用されるコールシステム(呼び出し通話)は、 インターフォンや内線電話と似た通話方法になりますが、 コールシステムの場合には、スピーカーやマイクが天井や壁面などに埋め込まれていたり、 通話器の形態が異なる場合があります。
呼び出し操作、通話操作は話者の手近に配置されていても、 通話のためのスピーカーやマイクは話者から距離がある場所に設置されているケースでは大きな音響エコーが発生します。
クラウドによるデータベースとサーバーの能力によって音声認識の技術が スマートフォンやPCなどでも身近に利用できるようになってきています。
音声認識システムでは会話をしないタイプも存在していますが、 会話的に合成音声のガイダンスを用いるタイプは人と音声認識システムの音声通話の状態が発生します。 音声認識システムは、音響エコーや周囲雑音によって認識性能が低下するため、できるだけクリアな音声を認識システムに送信する技術が求められます。
車載機器では運転者が注意をそらして操作しなくても良いよう、ハンズフリーの音声操作が期待される分野です。
カーナビゲーションに関わらず、カーオーディオの操作などでも音声操作が適していますが、 カーオーディオで音楽やラジオなどの音声が流れる中、音声操作を受け付けるには、 マイクから入る音楽などのオーディオ音声を機器内部でキャンセルする必要があります。
エコーキャンセラーの参照信号にオーディオ音声を用いることで音楽再生中の音声認識を実現します。
アーティフィット・ボイスのコアテクノロジーJ-FHF(高速H∞フィルター)は、 高速な収束とロバストな適応フィルターの技術です。 J-FHFを利用したエコーキャンセラーは、従来技術では難しい外乱の多い条件にも耐性を持ち、 群を抜く高速性は、通話機能を有効にした直後から優れた性能を発揮するため、 広い分野での音声品質や音声認識率の向上を期待できます。
適応型エコーキャンセラーの基本的な技術は古くから利用されていますが、 J-FHFは、名前の通りH∞制御の技術を用いた性能、特性が異なるアルゴリズムを用い、 応用機器の音響性能に貢献します。
エコーキャンセラー・ソフトウェア製品についてご不明な点などございましたら、 ARI Artifit Voice担当までお気軽にお問い合わせください。 お客様の秘守に関しましては機密保持契約(NDA)を締結させていただいた上でご相談賜ります。