エコーキャンセラー : 構成と各部機能

J-FHF - 高速H∞フィルタを含むエコーキャンセラーのコアブロックです。 JFHF-EC1401シリーズは、DDC ( Double Talk Detection & Control ) をエコーキャンセラー部に内蔵し、ダブルトーク時の通話性をJ-FHFのキャンセル性能と併せて向上しています。

SIC ( Signal Input Convertor ), SOC ( Signal Output Convertor ), RAC ( Reference Analisys Convertor )は、 適応フィルタコアブロックの特性最適化のための信号変換、フィルタ部です。

AGC ( 自動利得制御 )は、送話音声が大小に応じて音量を適正化する機能です。

話している人の声が小さい場合や、ハンズフリー機器において距離があるために音量が不足する場合や 会議システムやTV電話など複数の人が異なる距離で話をするために音量差があり、 受話側の機器のボリューム調節だけでは適正に音量を決めることができないため自動的に音量を適正化します。

JFHF-EC1401のAGCには、送話音声が無くなった時に無音化するノイズゲート機能を併せ持つタイプもあります。

SQC ( 音質調整部 )は、音声通話機器の音質調整機能を内蔵するものです。 EQ(イコライザ)による周波数特性の調整、 CMP/LMT( コンプレッサー / リミッター )による音量感とレベル調整の機能ブロックがあります。

SQCは、送話側、受話側とも機能オプションとして、 ソフトウェアライブラリを構成する上で必要な機能を選択いただけます。 その他、ミュート回路、補完器付のボリュームなどお客様のご要望に応じたカスタマイズも承ります。