このページは、ソフトウェア、機器組込みのエンベデット・ソフトウェア(ファームウェア)の開発に関連したコラムのページです。このコラムはメールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」で連載していた技術・開発コラムを再編集したものを掲載しています。
デバッグやテストなどで、状態を調査するために実行時の状態で停止するのが、このブレーク機能です。
ブレーク機能は、大きく分けると2つのブレーク機能に分かれます。
1つは、リアルタイムブレークというもので、名前の通り、キー操作などで即時停止する機能です。
もう1つは、あらかじめ停止条件を決めておいて条件が成立したときに停止する機能です。ブレーク・ポイントや条件付きブレーク機能などがあります。
リアルタイム・ブレークは、開発ツールによって機能に差があり、デバッグの目的では、本来は、ビデオのポーズ状態のように状態を一時停止の状態で保持されるのが好ましいのですが、パソコンのデバッガなどのように特殊な環境にしない限り、リアルタイム・ブレークできなかったり、停止すると、止まる代わりに終了状態になってしまうものもあります(組み込み用でも可能とは限りません)。
もう1つの、ブレーク・ポイントは、実行プログラムの停止位置を実行前に指定してその場所が実行されるタイミングで停止させて、状態を調べるための機能です。
▼@IT (アットマークIT) Insider's Computer Dictionary
ブレークポイント (breakpoint)
http://www.atmarkit.co.jp/icd/root/08/5787408.html
「実行されるタイミング」というのが、現在のCPUではプリフェッチ(コードの先読み)や、パイプラインなどによって厳密には、半分実行状態だったり、プロセッサによっては、任意のコードで停止できるとは限らないなど、停止状態が単純ではなくなりました。
インテルのPentium4などのようにコードがμOPコードに変換されてキャッシュ、パイプライン並列実行されるようなプロセッサですと、ソースコードと、厳密な意味での実行前停止状態というのが、定義するのも難しいことになっているかと思います。
条件付きブレークは、ICEの中堅以上の性能を持つデバッガが持っている機能で、先のブレーク・ポイントに色々な条件を設定できるものです。パソコン用でも簡単な機能は一部利用できます。
というような条件が代表的なもので、高機能になるとこの組み合わせを順序をつけて、例えば、指定回数の実行の後、メモリを参照した時などと設定できるものもあります(シーケンス・ブレーク機能)。
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ソフトウェア開発と開発ツール関連の雑記
機器組込みのエンベデット・ソフトウェア(ファームウェア)の開発に関連したコラムです。 メールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」に連載していた技術・開発コラムを編集掲載しています。
ソフト、ハードウェア 技術関連の雑記
このコラムは無料メールマガジン「アメニティ&サウンド 音と快適の空間へ」 vol.36〜vol.64(2003年8/21〜2004年11/18)に 音響と開発の関連コラムとして連載していたものを編集掲載したものです。
技術・開発の閑話-2- vol.11〜20F1とコンピュータ技術 / ソフトウェアの標準と部品化
( 戦術と戦略の誤解 / アジャイル開発 / リファクタリング / 遺産と再生産 / 標準と生産管理 ほか)
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