/i9/ari/802B.css
桜のシーズンが一息つくと、 春先には桜の花で覆われた感のある園内も、新緑の若い緑色で満たされます。 春から新緑の頃は緑も良いのですが、ハナミズキやツツジの花の時期です。 トチノキ、エゴノキ、ホウノキなど葉を伸ばしてから花が咲く木もこの時期です。
写真 : 躑躅が咲く新緑の桜並木
ケヤキ(欅)やイチョウ(公孫樹)、トチノキ(栃)など、 秋には黄紅葉に彩られる落葉樹も一斉にはを伸ばし、早春には常緑樹の深めの緑だけの光景から、 1月ほどの間に春から新緑、初夏を思わせる茂みにへと急速に変わります。
とりわけ、桜の木が多い富士森公園では、桜の花から緑への短期間の変化が、園内をドラマチックに変貌させます。
トチノキやホウノキが、大きな葉を完成させる頃には、木陰と木漏れ日に鮮やかな緑が映える中、沢山の躑躅が咲き、 エゴノキやヤマボウシ、トサシモツケが白い花を咲かせています。 トチノキやホウノキも新緑の時期に開花し、ホウノキが植えられている平和の像のあたりにはホウノキの芳香が漂います。
春先の花では、メジロやヒヨドリなどの野鳥が目立ちましたが、 新緑の頃の花には、マルハナバチやクマバチ、ミツバチがせわしく飛び回る姿が印象的です。
藤棚の藤も房を下ろして徐々に花を開きます。 藤棚の隣に並ぶハナミズキは、総苞(花びらのような白い部分)は早くに開きますが、 やや日数を置いて中央の黄色い花を咲かせます。
だんだん広場のあたりでは、背が高めのカマツカも全体に白い花を咲かせ、ヤマボウシもあります。 だんだん広場の辺りは、桜や椿、紅葉などの印象が強く目立たないながら、桑や紫式部、ユズリハなどが植えられている場所なので 少し注意してみると、花を咲かせていたり、実を付けていたりします。
富士森公園の低木はツツジやドウダンツツジ、イヌツゲが多いので、 この時期には色々な木の花が咲きますが、やはり、多く植えられているツツジが印象的です。
ツツジは、街路樹の低木や小さな公園など身の回りで良く見かける木なので取り立てて魅力的に思われないかもしれません。 公園の構造上もツツジの有名どころのような一面に広がるツツジという光景は不可能です。
しかし、花をいっぱいにつけた少し大きめの剪定でまとめられたツツジが木漏れ日に陰影を付けられた光景は、 街路樹などで見るツツジの花とは一味違った趣があります。
ツツジが咲く時期に富士森公園に訪れる機会があれば、 浅間神社の通りや平和の像の周りの木漏れ日に輝くツツジの花と茂った新緑の高木が落とす影のコントラストを試してみてください。 明るい五月晴れの光に、夏ほどではない、まだ柔らかさも感じるな影を持つ新緑の木陰に咲くツツジは以外と魅力的です。
( 関連 : 春の富士森公園 - 季節の彩り | 初夏の富士森公園 - 季節の彩り )
その他、富士森公園の季節の風物のページ
シダレザクラ(枝垂れ桜) | ウグイスカグラ | シャガ(著莪) | カルミア | シャクナゲ(石楠花) | ユリノキ(百合の木) | タニウツギ(谷空木) | ヤマボウシ(山法師) | ホタルブクロ(蛍袋) | ビョウヤナギ(未央柳) | クチナシ(梔子) | ナツツバキ(夏椿) | ナンテン(南天) | アジサイ(紫陽花) | トウネズミモチ(唐鼠黐) | モントブレチア(姫檜扇水仙) | ヤマユリ(山百合) | オニユリ(鬼百合) | シンテッポウユリ(新鉄砲百合) | タカサゴユリ(高砂百合) | ナツズイセン(夏水仙) | タヌキノカミソリ(狸の剃刀) | サルスベリ(百日紅) | ヒガンバナ(彼岸花) | キンモクセイ(金木犀) | ヒイラギモクセイ | サザンカ(山茶花) | イチョウ(公孫樹) | 富士森公園の紅葉 | チャノキ(茶の木) | 晩秋の桜並木 | スイセン(水仙) | ハナニラ(花韮)とムスカリ | オオアマナ(大甘菜) | シラン(紫蘭) | ホトトギス(杜鵑草) | 桜祭時の花見駐車場立て札 | 平和の像 | ルリビタキ(雄) | 鈴蘭水仙 | スズラン(鈴蘭) | ハナダイコン | マリーゴールド | チューリップ | ポピー(雛芥子) | ジンチョウゲ(沈丁花) | シバザクラ(芝桜) | ムスカリ
このページはARIの事業所の周辺や八王子市内の様子を時々の写真を中心に掲載しています。
記事中の施設のご利用などに関するお問い合わせは、公式ページなどの参照リンクを掲載していますので、
お手数ですがリンク先をご覧ください。
※公式ページや管理団体が未掲載の場合もありますがご了承ください。