カシワバハグマとコウヤボウキ

これも平山城址公園に向かう途中の林の路(日野市、京王緑地)で咲いていた カシワバハグマ(柏葉白熊)とコウヤボウキ(高野箒)です。 どちらも希少種なので、見ることができる場所が限られ、八王子市内では両方が一か所で咲いている場所はほとんどないのではないかと思います (そもそも両方が生育している公園や緑地は限られていますし、並んで生えているケースは、ほとんどないのではないでしょうか。 高尾山とか保護緑地にはあるかもしれませんが)。 八王子の周辺の公園で見るとカシワバハグマの方がコウヤボウキより少し花期が早いようなので(場所や個体差によるでしょうが)並んで咲いているのはめずらしいケースだと思います。

カシワバハグマとコウヤボウキは花アップの写真などで見ると似た植物に見えますが、 写真のように並んでいると花の大きさや花のつけ方など、かなり違う植物だと良く判ります (このコウヤボウキは小さい株なので草のように見えますが、年数を経た株だとさらに低木らしい姿に近づきます)。 雄性先熟で花粉をつけた雄性期と雌しべを伸ばした雌性期へと開花の状態が変化するところは同じですが、判別を間違えるようなことはなさそうです。

写真の左下から斜めに見える茶色の板と上の方に見えるクリーム色の丸いものは路の土留めです。 この場所は林の斜面を登る路の端で左奥に林の斜面があります。 この路の両側にはカシワバハグマとコウヤボウキが数株点在しています。