サラサウツギ(更紗空木)

長池公園の南エントランスゾーンにはサラサウツギ(更紗空木)が比較的多く植えられています。 中でも南大沢口のあたりにはサラサウツギが並び、花が咲く時期には、白い花が沢山咲いているのが目立ちます。 サラサウツギは、園芸品種で八重で花びらの外側(裏?)がマゼンダよりのピンク色で華やかな印象の花です。

自然保全が強調されることが多い長池公園ですが、南エントランスゾーンは造園色が強い区画になっていて、 植栽もサラサウツギのような園芸品種も並べられています。 サラサウツギは、長池自然館の北側にも1株あったと思いますが、南エントランスゾーンには多くの株が南大沢口中心に植えられています。 南エントランスゾーンは、大島桜、キブシ、マユミなど、特定の種類を集めた特徴のある植栽を意識して造園されているのだと思います。 里山や雑木林のゾーンでは見かけない、サンシュユ、ロウバイ、ヒサカキ、シモツケなとの植木は主に南エントランスゾーンにあります。

ウツギの仲間は、自然館の生垣にヒメウツギ(姫空木)が並び、観察路にはミツバウツギ(三葉空木)が並んでいます。 ハコネウツギ(箱根空木)やベニウツギ(紅空木)、ツクバネウツギ(衝羽根空木)も自然館の近くに植えられています (白いウツギもあります)。 総じて長池公園ではウツギの仲間が多く植えられ、中でもサラサウツギとヒメウツギの株は多く植えられています。

サラサウツギは八王子市内の公園でもそれほど見かけないので(蓮生寺公園などにもありますが)、 ヒメウツギやサラサウツギが多く植えられているのは長池公園の特徴の一つだと思います。