本書は演習用教科書・副読本としての利用を想定した、2値化画像のフィルタリングから、画像認識、mpegなど動画処理には必ず登場する動きベクトルの処理、遺伝的アルゴリズムを利用した画像処理など、一通りの基礎的な画像処理を学習できるC言語による画像処理プログラミングの入門書です。
多くはプログラムの例題が掲載されていますので、実際の動作を詳細に確認して学習することもできます。掲載プログラムリストは、版元の昭晃堂ウェブサイトでダウンロードできます。
1.画像の入力・補正・出力
画像の入力
画像の補正処理
画像の擬似階調表現法
2.画像のフィルタリング
空間領域でのフィルタリング
周波数領域でのフィルタリング
3.2値画像処理
膨張・収縮・細線化処理
輪郭線追跡
Hough変換
4.画像の圧縮符号化
画像の圧縮符号化とは
2値画像の圧縮符号化(ランレングス符号化法)
階調画像の圧縮符号化(ベクトル量子化法)
電子透かし
5.パターン認識
パターン認識の原理
クラスタリング手法
パターンの識別
6.立体認識
立体認識について
ステレオマッチング法
7.動画像処理
動画像処理について
画像間の差分に基づく方法
速度ベクトルの検出手法
8.神経回路網による画像認識
神経回路網の原理
誤差逆伝播法のプログラム
9.遺伝的アルゴリズムによる画像処理
遺伝的アルゴリズム
遺伝的アルゴリズムのプログラム
遺伝的アルゴリズムを用いた画像処理
著者(共著)
東京工業大学名誉教授・桐蔭横浜大学教授/工学博士 安居院 猛
横浜国立大学教授/工学博士 長尾 智晴
長尾 智晴 教授の著作には、遺伝的アルゴリズムを利用した画像処理の「進化的画像処理入門」があります。
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