歴代の巨匠の誰もがレパートリーとして中心に据えるベートーヴェンの交響曲。カラヤンもその一人でした。
交響曲第5番は、その「運命」とつけられた有名な邦題と印象的な冒頭のモチーフによって、クラシックに詳しくない方でも良くご存知ではないでしょうか。
ご存知のようにベートーベンの「運命はこのように扉を叩く」という言葉からつけられた「運命」は、日本だけの副題ですが、一般への浸透している理由は、やはり印象的な短いモチーフと有名な副題のお陰でしょう(Symphny No.5は、海外でも当然評価は高く有名ですが、「運命」のような特別な呼称はないようです)。
5番はその音楽的性質からも6番とペアリングされることが多いかと思いますが、カラヤンの遺産では4番,5番でカップリングされています。
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ベートーベンの交響曲4番は、5番、6番とは方向性が異なるとされる説と、モチーフを展開する方向性は同様と考えられる説があるようですが、作曲時期からすると、3番から少し期間があり、4,5,6番は連続しています。
モーチーフを展開する方法など方向性は、4番は、5番、6番が近いかもしれません。
5番も指揮者によって、あっさりと演奏するタイプや、思いっきり引っ張るタイプなどに分かれますが、カラヤンはテンポが速くあっさり派です。
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完璧、正確、音色の美しさにこだわり、レガートを多用したカラヤンの音は、はまると非常に情感的な美しさをもっているので、5番でも、そのようなタイプを期待されるかもしれませんが、カラヤンのベートーベンの解釈は、古典的に、完全な音色の美しさを出すことに注力されているようです。
おそらく、多くの指揮者の中でも5番をもっとも、あっさりと演奏させるタイプの指揮者の1人ではないでしょうか。
オーケストラはベルリン・フィルです。カラヤンとは、80年代に確執によって30年余の付き合いから袂を分かつことになるベルリン・フィルですが、70年代に帝王と呼ばれた時代のレコーディング・パートナーがベルリン・フィルです。
また、このことから、晩年ウィーンフィルとの録音が多くなりますが、ウィーン・フィルではベートベンを録音しないので、ベートベンの場合には、ベルリン・フィルとのコンビネーションが良いと考えていたのではないでしょうか。完璧主義カラヤンのベートーベンにはベルリン・フィルの演奏がベストということでしょうか。
カラヤンの遺産には、ベートーベンの全交響曲が揃えられています。
ベートーベン 交響曲1番 ベートーベン 交響曲2番
ベートーベン 交響曲3番 ベートーベン 交響曲4番
ベートーベン 交響曲5番 ベートーベン 交響曲6番
ベートーベン 交響曲7番 ベートーベン 交響曲8番
ベートーベン 交響曲9番
DVD収録曲
1. オープニング
2〜5. ベートーベン
交響曲 第4番 変ロ長調 作品60
2. 第1楽章
3. 第2楽章
4. 第3楽章
5. 第4楽章
6〜9. ベートーベン
交響曲 第5番 ハ短調 作品67 「運命」
6. 第1楽章
7. 第2楽章
8. 第3楽章
9. 第4楽章
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ヘルベルト・フォン・カラヤンが残した映像作品のDVD全34タイトルです。
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